だいぶ遅くなったけど。。。。。


『ガチ☆ボーイ』 監督:小泉徳宏

2008/03 配給:東宝


この映画、たまたま観たの。初日に(3/1)

内容も知らずに、ただ観たの。


いきなり、学生プロレスから始まり、

『え~。。。失敗したぁ~』

が最初の感想。


でも、折角久しぶりに映画館で観る映画。

そのままストーリーを楽しむことに。





・・・・・・・

うひゃひゃひゃひゃ~




ニヤリ



・・・・・・・・・


えぇぇぇぇ~!!






気がついたら、引き込まれてた。。。。

不覚にも、最後には涙が頬をつたってた。




先週末、ぶらっと入った本屋さん。

何するわけでもなく、本屋に行くことが最近多い。


そこで見つけた

ガチボーイ

原作 蓬菜竜太

脚本・著 西田征史


映画で一度観た作品を、改めて本で読む。

今までしたことなかった行為だった。


先を知ってるのに。

結果を知ってるのに。


彼が記憶障害だってことも。

彼が彼女に恋してることも。

彼女はキャプテンが好きで、その話を何度もしてることも。


みんなみんな知ってるのに。

涙が出てきた。



この物語の重大なテーマは、『記憶障害』


何もかもが、記憶に残らない。

彼の場合、事故で脳に衝撃を受けたことが原因なのだが、

事故以後の記憶が、まったく残らないという。


今日、出会った人。

今日、習ったこと。

今日、話したこと。

今日、観たこと、聞いたこと。

明日には、ずべて忘れてしまう。

時間の感覚すらないのだという。


彼は事故以前の記憶は残っていたため、

家族のことは忘れていない。

ただ、その日から、時間だけが止まっているのだが。。。



昨日、初めてあった人が、

今日も、また初めて出会う人のように思う。

それがまた、明日には忘れている。


どんな感覚なのだろう。



《明日の僕へ》

と題された日記を彼は毎朝読む。

その日記を観ること自体を覚えていないために、

部屋の至る所には、【日記を見ろ】と貼り紙が貼ってある。


その日記には、その日一日、自分がしたことが書いてある。

誰とどこで、何をして。

どんなことでも彼は書き込んだ。


それを毎朝読み返すことで、『自分』を演じるのだ。


・・・・・・・・・・・



とにかく、この作品をうまく伝えるだけの文章力が俺にはないので、

是非一度、DVDでも観てください。

そんでもって、本を読んでください。


うまく伝えられない気持ちを共感していただける作品だと思う。